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2008年8月 9日 (土)

哲学者と云われた浮浪者

私の親の世代の方から聞いた話である。

新宿駅の地下を寝城にした浮浪者がいた。彼はいつも難しい本を読んでいる。時には英語で書かれた分厚い本を食い入るように読んでいたという。

ある日、その方が差し入れをしようと、哲学者の元を訪ねた。姿に感銘を受けたので、失礼とは思ったが、ビールに弁当を差し出したという。

哲学者は丁重に断ったそうだ。凡そ見掛けからは想像もつかない丁寧な言葉で。

こうしてはいるが、プライドを持って生きている。

最後に哲学者は言ったらしい。

何年か後、たまたまそこを通りかかった時、私も見掛けた。以来、歳月が流れ、全く見掛けなくなった。すっかり忘れていた最近、違う場所で、彼と覚しき人物を見掛けた。

偶然だった・・・今もやはり、昔と変わらぬ哲学者だった。何となく嬉しかった。

彼は彼なりに幸せなのだろうな・・・そう思った。いや、そんなことを思うほど、おこがましいことはないか・・・

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